利用形態

利用形態

独立蓄電

発電した電力を二次電池に蓄電してその場で利用して、外部送電網に接続しない形態。蓄電設備によって夜間や悪天候時の発電量低下時も太陽光発電にて電力を供給したい場合に利用されます。後述の系統連系に比して、蓄電設備のコスト(金銭・エネルギー・CO2排出量)が増えるため、外部からの送電コストが上回る場合や、移動式や非常用の電源システムなどに用いられます。一般に消費電力が比較的少なく、送電網から遠い場合にメリットが大きくなりあます。また送電網にごく近い場合でも、送電電圧が高い場合はやはり太陽光発電による独立電源システムが安くなることがあります。一般向けに、手の平程度の大きさの制御回路に自動車用バッテリーを組み合わせる製品なども市販されています。

  • 携帯用小型機器
    携帯用小型機器では、電卓・ライト・腕時計など、消費電力の少ない携帯機器を一次電池や商用電源による充電不要で利用するために超小型のものが使用されます。小型一次電池による電力が比較的高価なためコストの面でも効果があります。電気二重層コンデンサによる蓄電も行われます。
  • 送電網が未熟な国々や地域で民生用電化製品の電源として利用
  • 無線通信網の中継局や航空管制局
  • 燃料の輸送や冷却水の確保が難しい地域の電源として利用
  • 庭園灯や街路灯、駐車券発行機などでメンテナンスや配線のコスト削減のために利用
  • 非常時の電源確保
  • 軍用、キャンプ用(可搬式)
  • 自動車のバッテリー補助
  • 宇宙空間での利用
    地球を回る人工衛星や、太陽に近い所を飛ぶ惑星探査機などに使われています。なお木星など遠距離の惑星へ行く惑星探査機は、太陽からのエネルギーが小さくなってしまうため太陽光発電は通常使われないが、ミッション内容次第では利用の可能性があります。

系統連系

太陽光発電システムを、電力会社の送電網に繋げる形態を系統連系といいます。太陽電池モジュール→パワーコンディショナー→商用電源という接続形態を取ります。発電量が設置場所での利用量を上回る分は電力会社に買い取って貰えます(売電)。また、売電電力を送電網に送ることを逆潮流と呼びます。夜間や悪天候時など、発電量を利用量が上回る時は系統側からの電力供給で補います。独立蓄電形態のような大容量の蓄電設備が不要なため、コスト・GEG排出量・ライフサイクル中の投入エネルギーが最小限で済む事ができます。近くに送電網が来ている場合は、通常この形態で利用します。

太陽光発電